こんにちは、yu@yuka_8730です(*´u`*)
今回は知る人ぞ知る東林院の「沙羅の花を愛でる会」を紹介したいと思います。
6月の京都はいったん観光客が減り、閑散期の時期に入ると言われています。
これは、特に行事もない上に梅雨ということが考えられます。
そんなときだからこそ、
「なにかあまり知られていないおもしろい行事はないかな~」
と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まさに私もそんな中の一人でした。
そんなとき気になる行事を発見し、訪れてみてからというもの、
6月になると「そろそろこの時期だっけ?」と思い出します。
それが普段は非公開の東林院の6月行事です。
東林院は妙心寺塔頭(たっちゅう)寺院の一つ。
(※塔頭・・・お寺の境内の中にある小さなお寺のこと)
「ん?妙心寺ってなんか聞いたことある…」と思うかもしれません。
そうです、「梅雨を楽しもう!」の記事の際にご紹介しました。
妙心寺の境内にはたくさんの塔頭があり、とてもひろ~いお寺なのです。
ひとつのお寺というより、お寺の集合体のように感じるかもしれません。
なので、迷路みたいで迷います。
過去に私も東林院になかなかたどり着けず、ぐるぐる迷いました。
たどり着けないよ~もう嫌だ~あきらめて帰ろうかな・・・
結局いくつかの道を通ってみたり、他の方が歩く方に行ってみたりして、なんとかたどりつけました!
なので、もしお寺や地元の方らしき人を見かけたら、迷わず場所を聞いた方がよいです!
(Googleマップ見てもわからなかった...)
そして、あきらめず訪れて良かったと思う景色と体験が待っていました。
そんな隠れ家的存在東林院で毎年開催される「沙羅の花を愛でる会」
いったいどんな行事なのかご紹介していきたいと思います。
東林院とはどんなお寺?
東林院は沙羅双樹の寺として有名で、庭園で沙羅の花を見ることができます。(※ふだんは非公開)
沙羅の花は梅雨の時期に咲き、すぐに散ってしまうはかない花です。
私も
そういえば、沙羅双樹って平家物語に出てきたよな~。これのことだったんだ~
と改めて知って感動しました。
<平家物語 冒頭>
祇園精舎の鐘の声。諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。…
盛んな者は長くは続かず、必ず衰える。ということですね。
沙羅の花=はかない ところから平家の最盛から衰退をあらわす言葉として使われていたんですね~。なんだか切なくなります…
沙羅の花を愛でる会ってなに?
「すてきな会の名前だけど、いったいどんな行事なんだろう?」と思いますよね。
この行事では、お抹茶や精進料理を頂き、庭園の沙羅の花が落花する様子を眺めることができます。
ふだんは非公開で見れない庭園なので、とても貴重です!
このとき私はお抹茶と和菓子付きのコースを選択し、拝観しました。
中に入るとまず、お茶席に案内されます。
待っている間にまわりに置いてある伝統工芸品に魅せられうっとり...
美しいものを見てゆっくりと待ちます。
このときの和菓子は、有名な和菓子屋さん「鼓月」の練り切り上生菓子。
沙羅双樹の花が表現されており、見た目も美しく、味も最高でした。
和菓子を通して日本の季節を感じられることは、本当に楽しい!
日本の季節を感じながら、暮らしを楽しむ生活。
こういった生活を送ることで、心がおだやかになったり、幸せを感じてほっこりしたりするので、大切にしていきたいですね...
そして、住職さんの説法を聞きながら美しい庭園を静かに眺めます。
この日はけっこうたくさんの方が訪れていました。
みなさんと一緒にふだん聞くことのできないお話を聞きます。
沙羅双樹は国によって呼ばれ方が違うみたいで、日本では夏椿なんだそう。
確かに見た目は椿のようで、色は白くて涼しげな感じ。
咲いたその日に散ってしまうという、なんともはかない花。
しかし、たとえ散ってしまってもなんだか惹きつけられてしまいます。
「はかないものに美しさを感じる」日本人だからこそ心に響くのでしょうか…
そして、この美しさを見るために、わざわざ足を運んでしまうのでしょうか…
はかないものに美しさを感じる感性を大切に生きていきたい。
そう思わせてくれるすてきな会でした。
東林院のおすすめイベント
東林院では定期的にイベントを開催し、特別公開しています。
「沙羅の花を愛でる会」以外にも、
- 1月:小豆粥で初春を祝う会
- 10月:梵燈のあかりを楽しむ会
- 毎週火曜・金曜:精進料理を体験する会
- 毎週土曜・日曜・祝日:禅寺で精進ランチ
宿坊もあるので、泊まることもできちゃいます!
などなど、お寺の楽しみ方も盛りだくさん!
まとめ
- 6月限定で貴重な沙羅の花を見ることができる!
はかなく美しい沙羅の花が見れるのは今だけ!
美しい庭園で心を穏やかに過ごしてみてはいかがでしょうか。
ぜひぜひ日本の四季を感じてみてください♪
ではでは。